毎月これを記録しておこうとか思っていると、結局挫折したりするんですが……。
先月のヒットは『なぜ私だけが苦しむのか』ですね。『反哲学入門』もかなり面白かったです。
1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2591ページ
ナイス数:19ナイス
小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ
著者の本はすべて読んでいるファンとしてこんなこと書きたくはないのだが、ちょっと期待外れ。内容としてはいちいち頷くことばかりだし、こういう本がよく売れているというのはとてもいいことだと思うのだが、なんだか、とても読みやすいのだけど「ゆるい」感じがしてしまう。ふだんはもっと骨太さと切れ味の両立した文章を書く人であるように思う。これまでとは違う「ですます」調の文体が、(少なくとも私という読者に対しては)むしろマイナスに作用してしまったか。いや、いい本なんですよ、すごく。でも物足りないな~。
読了日:01月28日 著者:平川克美
ベストセラー炎上
6点の本/著者が取上げられているのだけど、私はベストセラーだからといって本を手に取るタイプではないので、自分が読んだことのある本2点のみ(村上春樹『1Q84』、内田樹『街場のメディア論』)の部分だけ読んだ。「飛ばし読みだからよく分らないけど」(西部)というスタンスで批評(?)している。その点に、この本のすべてが言い尽くされている。この本で批判されているということは、逆に、他の4点も良書ということなのかもしれない。
読了日:01月28日 著者:西部 邁,佐高 信
はてしない物語
中盤まで(読んだ人にはどの時点までかすぐ分かるでしょう)かなり引き込まれて読んだけど、その後ちょっとダレた感じでペースが落ちた……。良い本だとは思うのだけど、いろいろ詰め込みすぎて散漫になった印象があるなぁ……。
読了日:01月22日 著者:ミヒャエル・エンデ
反哲学入門 (新潮文庫)
哲学史の入門としてはよくまとまっていると思う。ただ、特に理性主義に対する反発の部分は、やや感情的というか、日本の哲学界に対する私怨のようなものがあるのではないかと感じてしまう。まぁそれもまた、名物教授の雑談混じりの講義を聴いているようで良い味とも思えるが。著者はニーチェ以降をそれまでの哲学と一括りにして哲学史のなかに位置づけることに否定的だが、「存在」をどのようなものと捉えるにせよ、「言葉」を介して「存在」を思索するという限りにおいて、(続く)
読了日:01月18日 著者:木田 元
最終講義-生き延びるための六講 (生きる技術!叢書)
表題作(?)でもある「最終講義」は、雑誌「文学界」掲載時にすでに読んでいたのだが、読み返しても感動的だった。あとは、やはり教育関係の講演が良い。ユダヤ学会での講演は、『私家版・ユダヤ文化論』にはけっこう感銘を受けた覚えがあるわりには、今ひとつピンとこなかった。
読了日:01月14日 著者:内田 樹
いちばんやさしいネットワークの本 (技評SE選書)
このレベルの話ならだいたいは分っているので、主として「社内なんちゃってシステム管理者」の後継者養成に向けて「どう説明するか」を模索するために読んだが、それでも「あ、そうだったのか」と気づかされる点もあった(笑)(←このへんが「なんちゃって」の悲しさ)。先日読んだ『小悪魔女子大生の……』よりはるかに読みやすく、しかも情報量は多い。「おわりに」の「IT業界で働くエンジニアが幸せになったとき、本当の意味で、ITが人を幸せにする世界が実現すると信じています」という言明は、良い意味で文系出身者っぽくていいな。
読了日:01月12日 著者:五十嵐 順子
ゴーストタウン チェルノブイリを走る (集英社新書)
人間がこれまでに生み出したもののうち、最も長く残るのはプルトニウムなのだ。残念ながら。
読了日:01月10日 著者:エレナ・ウラジーミロヴナ・フィラトワ
なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)
もう少し癒やし系の本かと想像していたら、実にエキサイティングで知的刺激に富む本だった。もちろん、癒やしや感動の要素もあるのだけど。石原慎太郎は昨年の震災・津波について「天罰」発言をしたが、この本の著者はこう書く。「保険会社は地震やハリケーン、その他の自然の災害を『神の行為(Act of God )』と表現しています。(中略)私にとって、地震は『神の行為』ではありません。神の行為というのは、地震が去った後で生活を立て直そうとする人びとの勇気のことであり、被災者を助けるために自分にできることをしようと(続く)
読了日:01月08日 著者:H.S. クシュナー
民族とネイション―ナショナリズムという難問 (岩波新書)
明快な結論や展望が提示されるでもなく、著者自身も認めているように雑駁な印象は拭えないけど、そのこと自体が、問題そのものが簡単にまとめられない性質であることを物語っている。問題に対する解答を与える本ではなく、問題がどこにあるのかを説明するような本。勉強になる。
読了日:01月03日 著者:塩川 伸明
2012年1月の読書メーターまとめ詳細
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